鈴鹿市

鈴鹿市伝統産業会館

鈴鹿市の伝統産業、「伊勢型紙」、「鈴鹿墨」。たくさんの人に情報を発信、伝統を引き継いでいく「伝統産業会館」。彫刻師や墨匠の実演、伊勢型紙の彫刻や型染めや鈴鹿墨のにぎり墨を体験もできます（要予約）。匠の技を感じることができる貴重な施設です。

昭和58年、鈴鹿市の全国の誇り、伝統産業である「伊勢型紙」、「鈴鹿墨」の情報を発信し、たくさんの人に身近に感じてもらい、知ってもらう。そして、後世へと伝えていきたいという思いから「鈴鹿市伝統産業会館」が開館しました。「伊勢型紙」、「鈴鹿墨」の歴史は長く、古くは江戸時代から現代まで引き継がれてきた大切な伝統産業です。資料展示はもちろんのこと、館内では彫刻師や墨匠の実演があります。また、伊勢型紙の彫刻や型染め、鈴鹿墨のにぎり墨を体験することができ、匠の技と技術を間近で体感できる施設です。

※子どもへ授乳したい、子どものオムツ替えがしたい場合は、係の方へ一度ご相談ください。

ENJOY1

「伊勢型紙」細かく彫られた模様を見てみよう

伊勢型紙はゆっくり、丁寧で細かい技法によって小さな文様が作られています。
昭和58年には通商産業大臣(現：経済産業大臣)から「伝統的工芸品(用具)」の指定を受けました。

伊勢型紙の彫刻技法は4つ。
1.引彫り
鋼の定規に沿って直線を彫ることでシャープな模様が作られ、縞柄へと仕上げる技法。彫る時はすごく集中して彫るそうですよ。
2.突彫り
小刀で少しずつ少しずつ小さく彫りすすめていく技法。細かい曲線や柔らかい文様ができあがります。
3.道具彫り
三角や桜の形をした小刀を使って、一度の彫り抜く作業で文様が作られる技法。その文様は彫刻師さんご自身が小刀を作って彫刻までしているそうです。
4.錐彫り
お月様を半分(半円形)にしたような刃先を垂直にあてて回転させて円形の文様を作る技法。円形の大きさはもちろん、並び方などの組み合わせで、綺麗な文様が作られていきます。

彫刻師さんの技や技術を「模様が綺麗だね」、「これはどうやって彫ったんだろうね」など、お話ししながら見てみるといいかもしれませんね。

ENJOY2

「鈴鹿墨」時間をかけて作られる彩り豊かな墨を見てみよう

鈴鹿墨は、膠(にかわ：動物の皮や骨などでできたもの)を溶かして、膠溶液(にかわようえき)を煤(すす)と混ぜ、もみ上げ、出来上がった墨玉を木型に入れて形を作り、乾燥させることで出来上がります。
昭和55年に通商産業大臣(現：経済産業大臣)から「伝統的工芸品」の指定を受け、一つ一つ手作業で丁寧に作り出される、鈴鹿墨。黒でも色の見え方や、実際に書いた時のにじみ方が違うそう。また、墨=黒の概念を変えた色墨を作ったりと、伝統を守りながらも発展を続けています。
実際に使用される材料や鈴鹿墨が展示されていたり、鈴鹿墨で書かれた書なども展示されているので、墨が作られていく流れを語りかけながら見てみるといいかもしれません。

ENJOY3

「伊勢型紙」と「鈴鹿墨」をお土産にして、おうちに帰ろう！

伝統産業会館では「伊勢型紙」と「鈴鹿墨」を購入することができます！
「伊勢型紙」はガチャガチャで伊勢型紙をお土産に、「鈴鹿墨」は子どもが大きくなったら字を書く時に使うために、購入してみてもいいかも。

基本情報

名称	鈴鹿市伝統産業会館
住所	510-0254 三重県鈴鹿市寺家三丁目10-1
営業時間	9時～16時30分
休館･定休日	月曜日(祝日のときはその翌日) 年末年始(12月28日～1月4日)
料金 (※相場)	無料
公式ホームページURL	http://densansuzukacity.com/