重要文化財に指定された、世界的にもレアな防波堤が見られる公園!いつもの景色とは全然違う、ワクワクが詰まったお散歩を楽しんでみない?とってもキュートなラッコの遊具もお見逃しなく!
国際的な港である現在の四日市港の少し南に位置する四日市旧港の一部が公園になっています。四日市港の発展に尽力した、四日市市民なら誰もが知る稲葉三右衛門から名づけられた稲葉翁公園。
ここのお楽しみポイントは、なんといっても重要文化財の指定されている潮吹き防波堤のレプリカ!公園から見える実物の潮吹き防波堤が、どんなにすごい役割を担っていたものなのかを間近で見られます。大きな波が、防波堤に当たって小さくなっていく様子は、ずっと見ていても飽きないです!
公園内にはブランコ、すべり台、スウィング式の遊具もあります。あまりにかわいいラッコの遊具は、大人も子どももハートを撃ち抜かれてしまうかもしれません!
公園内には多目的トイレがあるので、安心。ただ、公園には駐車場がありません。近隣のコインパーキングをご利用されるか、JR四日市駅から徒歩でのお越しをお願いします。
ENJOY1ボタンを押すと何かが起きるよ!さあ、押してみて!潮吹き防波堤のレプリカは要チェック
ちっちゃいプールのようなこの四角い水槽。中にも何もいないし、これは何だろう…?案内板の右下の黒いボタンを押してみて!おっ、右側から大きな波がやってきた!んん、真ん中の細長い棒のようなものに当たると波がとっても小さくなったよ!
これは、世界的にもとっても珍しい、四日市旧港の潮吹き防波堤のレプリカです。1とっても不思議な仕組みを、じっくり観察してみてね。お兄ちゃんお姉ちゃんの自由研究にもぴったり!
ENJOY2世界的にも珍しい潮吹き防波堤!実物をよーく眺めてみよう!
海の方面に目を向けると正面に製油所が見えますが、注目はその土台部分!さっきレプリカで見た防波堤の実物が、これです!今は防波堤の先が埋立地になっているので、残念ながら防波堤の役割を果たしてはいませんが、四日市の発展に大きく影響を与えた潮吹き防波堤の実物は一見の価値があります!国指定の重要文化財ですよ!
ENJOY3とってもキュート!かわいいラッコの、ゆらゆら揺れるスウィング遊具はみんなの人気者!
なんともラブリーなこのお顔…♡大人も乗りたくなってしまう、かわいいラッコの遊具でも遊べます!
ご存じですか?日本でラッコが見られる水族館は今やたったの2館だけ…。そのうちのひとつが、三重県鳥羽市にある鳥羽水族館なんですよ!鳥羽水族館のラッコも愛らしくてかわいいですが、四日市のラッコもかわいさでは負けません!ぜひ会いに行ってください!
ENJOY4潮が引いているときが観察チャンス!びっしりの牡蠣殻は圧巻!
干潮時、護岸や船着き場をのぞいてみて…。ほら、牡蠣殻がいーっぱい!三重県は牡蠣収穫量全国7位。そのほか三重と言えば、伊勢海老ですよね。三重の豊かな海を感じられるひと時をお過ごしください!
ENJOY5いつもと全然違う景色のお散歩コースってわくわくしない?みなとまち歩きスポットを巡ってみて!
JR四日市駅から国道23号線を越えると一気に街並みが変わり、大きな倉庫群がずらり。工業地帯の海を堪能できるスポットや、いろんな船を近くで見られる、100mほどあるボードウォークや、今も現役で活躍している日本で唯一の上に跳ね上がる線路などが見られます。普通のお散歩では物足りないお子さま、たまにはいつもと違う道を歩いてみたいお子さま、とってもわくわくするお散歩コース、おすすめです!
※平日は大きな車がたくさん通行しています。土日祝日のお散歩を推奨します。
コラム -COLUMN-
稲葉翁って誰?どんな功績がある人なのかな?
1854年頃、日本中はいくつもの大地震に襲われていました。四日市港も何度も大地震の被害を受け、堤防が壊れて船を停泊させるのも難しくなってしまいました。その後明治に入り、四日市港を寄港するルートを計画する物流会社が出てきたものの、港の整備不足でなかなか主力港となれず…。
ここで立ち上がったのが稲葉三右衛門です。四日市で廻船問屋(かいせんどんや:船の持ち主と荷物の持ち主の間に入って、荷物の積み下ろしや船の手配などをする職業)を営んでいた稲葉は、「港が発展しなければ四日市に未来はない」と、港の整備の必要性を訴えました。資金不足や三重県からの反対意見もあり、工事は難航します。しかし稲葉は「今十万金を投じるのは、後の日の四日市に百万金をもたらさらんがため」と県を説得し、私財を投じて築港工事に取り組みました。その結果無事四日市港(現在の四日市旧港)は完成し、海外貿易も行われる大きな港として発展、今では日本に18しかない国際拠点港湾の一つになっているのです。
四日市一の功労者として、今も多くの市民に慕われている稲葉。そんな彼と妻・たかの名前にちなんでつけられた稲葉町、高砂町の地名は、今もなお引き継がれています。