香落渓

室生赤目青山国定公園の中にあり、青蓮寺川の両岸に断崖絶壁の絶景が続くのが「香落渓（かおちだに）」と呼ばれる渓谷です。柱状節理と呼ばれる、柱状の岩が並ぶ珍しい地形は、まさに自然が作り上げた造形美そのもの。秋になると渓谷一帯が燃え立つような紅葉で彩られ、紅葉の名所として多くの観光客が訪れます。

青蓮寺ダムよりさらに上流へ、青蓮寺川をさかのぼった先にある渓谷が「香落渓」です。まるで斧で断ち割ったような柱状節理（ちゅうじょうせつり）の岩壁が、川に沿って8km余り続きます。香落トンネルを抜けて約2kmにある黄色の河鹿橋（かじかばし）左手にそびえるのが、柱状節理の見本のような岩肌の「屏風岩」です。その先にも、鬼面岩、天狗柱岩、小太郎岩などの奇岩があり、自然が作る造形美を楽しませてくれます。
春にはヤマブキやツツジなどの花が山肌を彩り、季節ごとに見どころもありますが、一番おすすめの季節は秋。両岸にそびえたつ断崖絶壁が燃えたつような紅葉に彩られ、紅葉と絶景を楽しみに多くの観光客が訪れます。なお、香落渓は深い山の中にあるため、携帯電話がつながりにくい場合が多いのでご注意を。

ENJOY1

「紅葉谷」で車を停めて休憩を

無料駐車場、トイレ、休憩所が備えられる「紅葉谷」バス停前は、観光客が足を休める休憩スポットです。周囲は狭い道もあり、遊歩道は整備されていないので、車を降りて紅葉を見たい場合は紅葉谷バス停前か、香落橋バス停前の無料駐車場を利用して。多くの人が訪れるので駐車時間は短時間で。