かつて伊賀忍者が修行をしたとも言われる「赤目四十八滝」。約3.3kmの遊歩道を歩いていくと、名のある滝や滝つぼを含め23もの滝を見ることができる、三重を代表する景勝地です。「平成の名水百選」、「日本の滝百選」、「森林浴の森百選」、「遊歩百選」にも選ばれており、季節ごとに様々な渓谷美を体感することができます。三重県では珍しい動植物や自然現象に出会えるかもしれないので、ゆっくり大自然を味わってください。
室生赤目青山国定公園の中心に位置し、三重県と奈良県の県境の深い渓谷にあります。約3.3kmに渡って遊歩道が整備されており、渓谷の中に連なる大小さまざまな滝や、美しい清流を間近に感じながら、自然の中を散策することができます。階段や未舗装の道が多く、苔むした場所もあるので、ベビーカーの利用はおすすめしません。歩きやすい服装や靴で訪れてください。
楽しみ方は季節によりいろいろ。春から初夏にかけては新緑のシーズン。低地では珍しい山野草が咲き乱れ、一年で一番気持ちの良い季節です。深い渓谷の中にあるため、夏には30℃を超えることが珍しく、避暑地として過ごすことができます。水の流れの穏やかな場所では清流に足をつけて涼んでください。秋は紅葉の季節です。紅葉やカエデ、山桜などが美しく山肌を彩ります。冬になると厳しい寒さが訪れるため、つららや氷瀑といった、三重県内では珍しい自然現象が見られることも。
赤目の自然をよりしっかり楽しみたいなら、NPO法人赤目四十八滝渓谷保勝会による体験ツアーがおすすめです。専門スタッフの案内で、ECOツアーや忍者修行体験など、様々な内容が用意されています。渓谷の入口手前にある「赤目自然歴史博物館」では、赤目の動植物や歴史を写真パネルなどで展示しています(入館無料)。各所に散策マップが用意されているので、入山前に手に入れると便利です。
ENJOY1渓谷ライトアップ「幽玄の竹あかり」
毎年秋から冬にかけて、宵闇の渓谷を数千本の竹あかりでライトアップする「幽玄の竹あかり」を実施しています。柔らかな竹あかりで幻想的に照らし出される姿は、普段よく知る赤目四十八滝とは別物の美しさ。寒い時期に行われるイベントなので、防寒対策をしっかりとお忘れなく。
ENJOY2体験ツアーに参加しよう!
渓流をよじ登ったり、氷瀑を見たり、忍者の扮装で手裏剣を投げたりと、普段の散策では経験できない特別なツアーに参加してみましょう。3~4歳から参加できるプログラムもあるので、詳しくはお問い合わせを。
ENJOY3赤目自然歴史博物館もお忘れなく
赤目四十八滝の入口の手前にある「赤目自然歴史博物館」。2020年3月にオープンした新しい施設で、赤目の自然や歴史について分かりやすく学ぶことができます。また館内にはベビーベッドを備えたブースがあり、子ども連れにも優しい施設となっています。入館は無料です。